今回の記事は、
- タイ・バンコクの人口の推移と出生率
- 人口構成ピラミッド
について、タイ歴22年の私が解説します。

タイの少子化を牽引しているのが「首都バンコク」になります。実は、バンコクはタイ国内でも突出して「女性の出生率」が低いんですよね。
タイの人口について
日本で少子化が進んでいるのは、ほとんどの日本人が「知っている事実」だと思います。
一方、タイは日本と比べて、

少子化とは無縁なんだろうなあ!
と、思ってる日本人も多いです。
しかし、実は最近のタイは「人口の伸び率が鈍化」しています。

「いやいや、タイは子供で溢れてるじゃないか!」と私も思ってたんですよね。
タイも少子化傾向にある
しかし、どうやらそうではないようです。
タイも日本と同じで、「少子化の道」を辿っているんですよね。
2013年の出生率で比較すると、
- 日本:1.43
- タイ:1.4
となっています。
ですので、どちらの国も「完全なる少子化の国」ですよね。
タイの人口の推移
それでは、「タイの人口推移」を以下のデータで確認しましょう!
「タイの人口推移」
年月 人口 1960年 2739万人 1965年 3182万人 1970年 3688万人 1975年 4233万人 1980年 4738万人 1985年 5204万人 1990年 5658万人 1995年 5926万人 2000年 6269万人 2005年 6586万人 2010年 6669万人 2014年 6772万人 (引用:世界銀行「Population」より)
上記データを見てみると、タイも2000年までは「人口が順調に増加」しています。
しかし、2005年から2014年の間は「ほぼ横ばいの人口」になってますね。

日本の人口が約1億3000万人ですので、タイはちょうど「日本の半分ぐらいの人口」となります。
タイの人口を東南アジアと比較
タイの人口を「周辺の国々」と比較してみましょう。
東南アジアの人口は以下になります。
- ラオス :650万人
- マレーシア :3,000万人
- カンボジア :1,500万人
- ミャンマー :5,150万人
- シンガポール:540万人
- ベトナム :9,250万人
東南アジアでは、「ベトナムの人口」が突出して多いようですね。
シンガポールの人口の少なさは、何となく想像がつきますよね。
タイの首都である「バンコクの人口」
タイの首都であるバンコクの人口は、「およそ850万人」になります。
タイの人口は6800万人ですので、タイ人の「8人に1人」はバンコクに住んでいる計算になりますね。
ですので、タイは「バンコク一極集中」だと言われてるんですね。
ちなみに、東京都の人口は1340万人で大阪府は890万人です。

バンコクが大都会なのも、人口からみると当然のことなのかも知れませんね。
タイの出生率
それでは次に、「タイの出生率」を見ていきましょう!
タイの出生率は以下になります。
年月 | 出生率 |
1960年 | 6.15 |
1965年 | 6.13 |
1970年 | 5.6 |
1975年 | 4.49 |
1980年 | 3.39 |
1985年 | 2.57 |
1990年 | 2.11 |
1995年 | 1.87 |
2000年 | 1.68 |
2005年 | 1.54 |
2010年 | 1.44 |
2013年 | 1.4 |

タイで少子化が進む理由は至って単純です。タイも日本と同様に「出生率が低下」しているからですね。
タイの出生率は低下傾向
タイの、1960年の出生率は「なんと6.15!」になります。
これは、かなりの子沢山になりますよね。しかし、子沢山時代は長くは続きません。
1980年を境に、タイの出生率は「グングンと低下」していきます。
現在のタイで特に出生率が低いのがバンコクで「0.8〜0.85」となってますね。

タイでいちばん人数の多い「バンコクの女性の出生率が低い」のが、タイの出生率を下げてる要因になりますね。
タイの人口構成ピラミッド
次は、タイの人口構成ピラミッドと他の国を比較してみましょう。
タイの人口構成ピラミッド
タイの人口構成ピラミッドが以下になります。
(引用:世界の人口ピラミッド「タイ王国」より)
タイも日本と同じで完全に少子化ですよね。
日本とタイって「こんなとこまで似てる」んですよね。
日本の人口構成ピラミッド
日本の人口構成ピラミッドが以下になります。
(引用:世界の人口ピラミッド「日本」より)
日本もタイに負けてませんね。
完全に少子化一直線です。

しかし、アジアの他の国では「子沢山に恵まれている国」もあるんですよ!
インドネシアの人口構成ピラミッド
インドネシアの人口構成ピラミッドが以下になります。
(引用:世界の人口ピラミッド「インドネシア」より)
インドネシアは、これから経済発展してくると言われてますよね。
子供がわんさかいますので、「経済発展するとの予想」もうなずけますね。
しかし、さらに子沢山な国もあります。
フィリピンの人口構成ピラミッド
フィリピンの人口構成ピラミッドが以下になります。
(引用:世界の人口ピラミッド「フィリピン」より)
人口ピラミッドとして非常に安定してますよね。どっしりしてます。
次から次に子供が生まれてくるって感じですね(笑)。日本からすると羨ましい限りですね。
タイで子供が増えにくい理由
最後に、「タイで子供が増えにくい理由」を解説します。
※データ等はありませんので、あくまで個人的な意見になります。
タイで子供が増えにくい理由
現在のタイで子供が増えにくい理由の1つに、「性の多様化」があると思います。
タイは、「ゲイやニューハーフ」が他の国に比べても非常に多いからですね。
当然ですが、ゲイカップルには子供はできませんもんね。
さらには、「ニューハーフと男性のカップル」にも子供はできません。
ちなみに、「女性同士のカップル」も存在するので、これまた子供が増えません。
タイで子供が増えやすい要因
そんな子供が増えにくい状況にあるタイで、少子化を止めているのが「タイの田舎の女の子」にあると思います。
実は、タイの田舎では
「15歳~17歳の女の子が子供を産む」
のは、そこまで珍しい話ではないからですね。
タイの田舎はバンコクに比べると極端に娯楽が少ないんですよね。
ですので、「若いパワーを発散」するのが難しいんだと思います。
まとめ
今回は、「タイの人口の推移」と「人口構成ピラミッド」について解説しました。
タイの人口は、この先もあまり伸びることはなさそうですね。
子供は宝ですから、日本もタイも真っ先に解決しないといけない問題の1つですね!
タイの人口の次は、「タイ旅行のお役立ち情報」を確認しておくと、きっとあなたの役に立ちますよ!