日本で高齢化が進むと共に必要性が増してきたのが「口腔ケア」になります。
「口腔ケア」と聞くと、いまいちピンとこない方もいらっしゃるでしょうが、簡単に言うと「歯磨き・うがい」のことです。
「口腔ケアなんて大げさだよ!ただの歯磨きでしょ?」と、私も最初は思ってました。
しかし、どうやらそうではなかったんですよね。
「8020運動」をご存知でしょうか?
これは、「80歳になったときに自分の歯を20本残そう!」という厚生労働省や日本歯科医師会が推進する運動になります。
自分の歯が20本以上あれば「食事を楽しんで味わえる」んだそうです。
高齢者の方にとって、自分の歯で食事ができることは生きるチカラになりますもんね!
今回は、「口腔ケアの目的と必要性」と「高齢者の口腔ケアの手順」についてのお話になります。
それでは最初に、「口腔ケアの目的」から確認していきましょう!

今回は、デイサービスでの「入浴の目的」と「入浴の一連の流れ」について、ケアマネの私が解説しますね!
口腔ケアの目的
口腔ケアの目的は以下になります。
- 虫歯や歯周病の予防
- 唾液を分泌し口腔内を清潔に保つ
- 口腔内の乾燥を防ぐ
- 味覚の改善口臭予防
- 生活の質の向上
口腔ケアの目的は「虫歯や歯周病の予防」
口腔ケアの最大の目的は、「虫歯や歯周病の予防」になります。
前述したように、自分の口で好きなものを食べるということは、当たり前のようですが「高齢者の方には生きる自信と希望」になります。
さらに、高齢者の口腔内は乾燥しがちなので「唾液は浄化作用などの働き」があるので必要になります。
お口が乾燥していると細菌が繁殖して「口臭」を起こしやすくなるので注意が必要ですよ!
口腔ケアの必要性
口腔ケアの必要性は、「誤嚥性肺炎の予防」になります。
誤嚥性肺炎とは、食べ物などが「間違って肺に入り込む」ことによって引き起こされる肺炎のことですね。
具体的には、「肺に入り込んできた食べ物」に付着してる細菌が肺の炎症を起こします。
とっても残念なことですが、実は肺炎で亡くなる高齢者の方は多いんですよね。
誤嚥性肺炎には口腔体操も効果的
高齢者の誤嚥性肺炎の予防に最適な方法が、「口腔ケア」と「口腔体操」になります。
食事の前に口腔体操をして食事のあとに口腔ケアをする、とさらに効果が高まりますよ!
高齢者の口腔ケアの手順
高齢者の口腔ケアの手順は以下の順番がおすすめです。
- うがい
- 入れ歯の掃除
- 歯ブラシなどを使ってのブラッシング
うがい
基本的には、毎食後に口腔ケアして下さいね!
入れ歯には歯磨き粉をつけたらダメ!
入れ歯を掃除する時に、やってしまいがちな失敗が「歯磨き粉で磨く」になります。
歯磨き後には研磨剤が入っているので、入れ歯が削れてしまうので注意して下さいね!

お口の中の健康を保って長生きしてもらって下さいね!