昔と比べると、現代の高齢者にはお元気な方が多くなりました。
周囲から見ても、「まだまだ若々しいなあ」と思う方も増えてますよね。
しかし、高齢化と共に落ちてくる能力は残念ながらあります。
それが、反射神経や判断力に代表される「身体能力」の衰えになりますね。
実は、元気な高齢者も増えていますが「高齢者が関わる交通事故」の件数も増えているんですね。
そんな高齢者が関わる交通事故件数の減少を期待して始まったのが「高齢者マーク」の表示になります!
今回は、高齢者マークの年齢は「何歳からが義務なの?」と「それに付随する罰則」についてのお話です。
それでは最初に、「高齢者マークとは?」から確認していきましょう!

介護経験20年で現役ケアマネジャーの、「よちる」がシンプルに解説しますね!
【よちる・保有資格】
- ケアマネジャー
- 介護福祉士
高齢者マークとは?
高齢者マークは、自動車免許を持ってる70歳以上の方が「自動車の運転に加齢に伴う影響」があるときに表示するマークになります。
高齢者マークの正式名称は、「高齢運転者標識」になります。
ただし、一般的には高齢者マークと呼ばれていますね。
高齢者マークの導入は1997年
高齢化が進む日本で、1997年に75歳以上の高齢者を対象に「高齢者マークの表示」が努力義務規程として導入されました。
その後、2002年に高齢者マークの表示は「75歳→70歳」に改定されました。
高齢者マークには新旧の「2つのデザイン」があるんですよ!
高齢者マークの年齢は何歳からが義務なの?
高齢者の方をお話しをしてると、「高齢者マークの年齢は何歳からが義務なの?」と質問されることがあります。
私の予想では、そういう方は若かりし頃につけた「若葉マークの法律」が頭の片隅に残ってるんだと思います。
結論から言うと、「高齢者マークの表示」は義務ではありません!
若葉マークと高齢者マークの大きな違い
若葉マークと高齢者マークの大きな違いは、以下の警視庁の「自動車の運転者が表示する標識(マーク)について」が分かりやすいです。
「自動車の運転者が表示する標識(マーク)について」
初心者マーク 高齢運転者マーク
表示義務 表示しない場合、道路交通法違反になります。 表示するように努めてください(罰則はありません。)。(引用元:警視庁WEBサイトより)
つまり、高齢者マークを付けなくても罰則はないってことですね。
ただし、高齢者マークを表示させた方がいいと思いますよ!
周囲の車には「罰則」がある
高齢者マークを表示させた方がいい理由は以下になります!
前述したように、高齢者マークの表示に関して「運転手の方」には罰則はありません。
しかし、高齢者が運転してる周囲の車には罰則規定があるんです。
高齢者マークは道路交通法で守られている
高齢運転者標識を付けた普通自動車に危険防止のためやむを得ない場合を除き、幅寄せや割込みをした自動車運転者は処罰されます。(道路交通法第71条第5の4号等)
(引用元:警察庁WEBサイトより)
つまり、高齢者マークを表示してる車にチョッカイを出す車は「道路交通法」により罰則がある訳ですね!
高齢者マークや若葉マークが必要となる理由
ここからは私見になりますが、「高齢者マークや若葉マーク」が必要となる理由は以下だと思います!
以下は、年齢別免許保有者10万人当りの交通死亡事故件数になります。
出典元:高齢運転者支援サイト
「16歳~24歳」と「75歳以上」の事故件数が突出してるのがデータからでも読み取れます。
若者と高齢者の事故を少しでも減らしたい、と言う希望の表れが「高齢者マークや若葉マーク」なのかも知れませんね。

高齢者になると、若い頃よりも判断力が鈍るので「過信せずに慎重」に車の運転をして下さいね!