高齢者の方に服用しているお薬を教えてもらうと、「血圧を下げる薬」を服用されている方がほとんどです。
若い時は血圧が高くなかった方も、加齢と共に血圧が高くなる傾向があるんですよね。
特に、前期高齢者と言われる65歳くらいから、「高血圧症」にかかる人が急増します。
高血圧症は、自覚症状がないので発見が遅れがちなのが困り者なんですよね。
それでは最初に、「高齢者の高血圧の定義」から確認していきましょう!

介護経験20年で現役ケアマネジャーの、「よちる」がシンプルに解説しますね!
【よちる・保有資格】
- ケアマネジャー
- 介護福祉士
高齢者の高血圧の定義
最初に、高血圧の定義について確認しましょう!
高血圧と言われるのは、一般的には下記の血圧状態になります。
- 収縮期血圧:140mmHg以上
- 拡張期血圧:90mmHg以上
分かりやすい言い方
「収縮?拡張?」では、少々分かりにくいですよね。
収縮期血圧は、俗に言う「血圧の上が」のことですね。
拡張期血圧は、俗に言う「血圧の下が」のことになります。
血圧の上下で言うと、かなり理解しやすいですよね(笑)
高血圧の種類
高血圧の種類は以下になります。
- 二次性高血圧症
- 本態性高血圧症
二次性高血圧症
二次性高血圧症とは、腎臓疾患によるものと血圧を上げるホルモンの分泌異常によって血圧が高くなる。
原因のもとを取り除けば完治できる高血圧症になります。
本態性高血圧症
本態性高血圧症は、原因がはっきりしない高血圧になります。原因には以下があると言われています。
- 塩分の摂り過ぎ
- お酒の飲み過ぎ
- 太り過ぎ
- 運動不足
ちなみに、日本人には「本態性高血圧症」が多いと言われていますよ!
高齢者の高血圧の原因
高齢者の高血圧の原因は以下になります。
- 自律神経の働き
- 血管の老化
自律神経の働き
高齢者になると自律神経の働きが悪くなり、血管を縮めたり広げたりすることがしにくくなります。
血管の老化
高齢者になると血管の弾力性がなくなります。弾力性がなくなると、血管が固くなったり厚くなったりして、血管が狭くなるんです。
狭い血管に血液が流れるので血圧が上がるんですよね!
血圧を下げるための予防対策
血圧を下げるための予防対策は以下になります。
- 塩分を控える
- 肥満の改善
- 節酒
塩分を控える
塩分を控えると、血管が硬くなるのをある程度防げると言われています。
目安としては、1日「6g~7g」になりますね。
肥満の改善
太ってる人は血圧が高くなると言われています。
野菜中心の生活で、なるべくダイエットすることをおすすめします。
節酒
お酒を減らすのも高血圧予防になります。
お酒のおつまみには「高塩分」の物が多いので、そちらにも気を付けて下さいね。
禁煙も高血圧を予防すると言われていますね。
高血圧は、生活習慣病と言われる病気になります。

生活習慣を見直して、いつまでも健康で過ごせるようにしましょうね!