まだまだ自分は若い思ってる元気な高齢者も、「自分も歳をとったなー」と感じる瞬間があるんだそうです。
それが、トイレの回数が増えること、つまりは頻尿ですね。
「ドライブや帰省のとき、以前はそんなにトイレに寄ることもなかったんだけどね」と言う横顔が少々寂しそうです。
今回は、高齢者の「頻尿の原因と対策」と「夜間頻尿」についのお話になります。
それでは最初に、「頻尿や夜間頻尿とは?」から確認していきましょう!

介護経験20年で現役ケアマネジャーの、「よちる」がシンプルに解説しますね!
【よちる・保有資格】
- ケアマネジャー
- 介護福祉士
頻尿や夜間頻尿とは?
頻尿とは、排尿の間隔が近く、排尿の回数が多い状態のことを言います。
1日の排尿回数が8回以上なら、頻尿の可能性があると言われていますね。
ただし、個人差があるので排尿量や回数が増えたから頻尿とは一概には言えないのが難しいとこなんです!
夜間頻尿とは?
夜間頻尿とは、昼間の排尿の回数は普通ですが、「夜間になると頻尿」になり何度も起きてトイレに行くことになります。
明確な定義はありませんが、寝たあとに「2回以上トイレに行く方」に夜間頻尿の可能性が高いと言われていますね。
頻尿の原因
頻尿の原因には以下があります。
- 加齢による機能低下
- 病気によるもの
- 薬の副作用
加齢による機能低下
加齢による膀胱の機能低下が原因で、膀胱に尿を溜めにくくなります。
さらには、尿を送り出すポンプ機能の低下で、残尿感があり何度もトイレにいくことになります。
病気によるもの
大腸がん・膀胱がん・前立腺肥大・尿路感染症・過活動性膀胱などの病気で尿量が増えることもあります。
その結果、トイレの回数が増えるんですね。
薬の副作用
高血圧の治療で利尿剤が出されることもあり、「利尿剤の服用」で尿の回数が増えることもあります。

続いて、「夜間頻尿の原因」について見ていきましょう!
夜間頻尿の原因
夜間頻尿の原因は以下になります。
- 水分のとり過ぎ
- 睡眠障害
- 加齢によるもの
水分のとり過ぎ
薬の副作用で喉が乾くことがあり、寝る前に水分を沢山とり過ぎてしまうことがあります。
睡眠障害
高齢者になると睡眠が浅くなりがちです。
その結果、夜中に何度も起きてしまします。
夜中に何度も起きるので、ついついトレイに行ってしまうんですよね。
実は、高齢者の方は夜に寝れないときはトイレに行く傾向があります。
加齢によるもの
加齢が要因となり、夜間に尿量を減らす働きのあるホルモンの分泌量が減少します。
頻尿対策
頻尿対策には以下があります。
- 寝る前の水分を控える
- 骨盤底筋体操をする
- 膀胱訓練
寝る前の水分を控える
頻尿対策の1つ目は、「寝る前の水分を控える」になります。
- 寝る前に利尿作用のある飲み物を飲まない
- 体を冷やさないように冷たい飲み物を控える
骨盤底筋体操をする
頻尿対策の2つ目は、「骨盤底筋体操をする」になります。
肛門・尿道・膣などをぎゅっと締めたり緩めたりする
おならを我慢する感じで寝たまま、立ったまま、座ったままでもできます
膀胱訓練
頻尿対策の3つ目は、「膀胱訓練」になります。
病気が原因で頻尿の方は、膀胱訓練を試してみてもいいですね。
膀胱訓練とは、尿意を感じても「すぐにトイレに行かず」、膀胱に尿を貯める訓練になります。
閉じこもりにならないために!
頻尿はトイレのことが気になり日常生活に支障をきたすことがあるので、高齢者の方の意欲低下にもつながることがあります。
私のおばあちゃんに「家族で外出しよう!」と誘っても、トイレのことが気になるので「行かない!」と言ったりします。
そうなると、外出意欲が低下して「閉じこもり」になってしまう可能性もあるんですよね。
私がしていること
私がしていることは以下になります。
- 家から目的地までの「道中」のトイレの場所を把握
- 目的地でのトイレの場所を把握
- 「心配しなくていいんだよ!」の一言
さらに、お守り代わりに外出時だけ「尿もれパッド」を使用してもいいですね!

特に頻尿の原因が思い当たらない時は、泌尿器科を受診して先生に相談することも大切ですよ!