暑い季節になると注意しないといけないことに、高齢者の脱水症状があります。
高齢者の中には、積極的に水分補給をしたがらない方もいるんですよね。
先日、近所のおばちゃんが「おばあちゃんが水分をあまり摂らなくて」と嘆いていました。
「今年は病院のお世話に、ならないようにしたいんだけどねえ」と、とっても心配そうでした。
そういえば、あそこのおばあちゃんは脱水で去年の夏に救急車で運ばれてたもんね。
実は、こんな風に「高齢者の水分補給」で悩まれてる方は少なくありません。
それでは最初に、「高齢者が脱水症状になりやすい理由」から確認していきましょう!

介護経験20年で現役ケアマネジャーの、「よちる」がシンプルに解説しますね!
【よちる・保有資格】
- ケアマネジャー
- 介護福祉士
高齢者が脱水症状になりやすい理由
脱水症状とは、体内の水分が不足している状態のことを言います。
人が普通に生活してるだけでも、体内の水分は少しずつ蒸発していってるんですよね。
汗をかかなくても、水分補給が必要な理由はそれなんですよ。
ただし、高齢者になると、喉の乾きに鈍感になる傾向があるんですよね。
脱水症状の兆候
そんな脱水症状の兆候には以下があります。
- 喉の渇き
- めまい
- ふらつき
- 頭痛
- 吐き気
- 全身の倦怠感
脱水症状の軽度の場合は、自覚症状がないことが多いです。
特に高齢者は、症状が出にくいので注意を払ってあげてくださいね。
高齢者の脱水症状の原因
高齢者の脱水症状の原因は以下になります。
- 高齢者は喉の渇きに気づきにくい
- トイレのことを気にして飲みたがらない
高齢者になると色々な感覚が低下してきます。
その中には、「喉の渇きを感じる感覚」もあるんですよね。
喉の渇きを感じる感覚が低下してるので、喉が渇いたなあと気づかないことが増えるんですよね。
すでに脱水症状になってることもある
さらには、高齢者の方は下記の理由があるので、積極的に水分を摂らなくなります。
- トイレを失敗して汚したらどうしよう
- トイレに連れて行ってと何回も言うのが申し訳ない
こうやって遠慮しているうちに、気付くと脱水状態になっています。
ですので、私達はトイレに行きやすいような雰囲気や声掛けをしてあげることが大事なんですよ!
高齢者の脱水症状の予防対策
飲水量の確認
介護施設などでは、高齢者の方に1日あたり「1リットル以上の水分量」を目安に管理しています。
食事などの工夫
汁気の多いメニューにしてみる。
あんかけや卵とじ豆腐など、水分が多いものを食事の中に取り入れることも大事ですね。
水分は液体以外からでも摂れるので、ゼリー・プリン・フルーツなんかもおすすめですよ!
室温調整
高齢者の方は、モッタイナイ精神が強い方が多いです。
ですので、エアコンをつけたがらない傾向があります。
その気持ちは、とっても大事なことだと思います。
しかし、それで脱水症状になると「余計にモッタイナイ」と私は思います。適度な室温をおすすめします!
お茶や水が最適
高齢者の方が水分補給するならお茶や水が最適ですが、お茶や水を飲みたがらない高齢者の方も中にはいます。
そういう方は炭酸飲料が大好きだったりするので、炭酸飲料で水分補給してもらうこともあります。
ただし、炭酸飲料は砂糖が多く使われているので、そればかりを飲まないように気を付けてあげて下さい。
最近、よく思うのですが、「高齢者 = 温かいお茶が大好き」という方程式は過去のものかも知れません。
うちのおばあちゃんは、お茶も好きだけど「ラムネ」が大好きですね。

高齢者は若者に比べて体内の水分量が元々少ないので、高齢者の方こそ積極的に水分を摂ることが重要ですよ!