高齢者に限らず、人は歳を重ねるごとに「物の名前や人の名前」を思い出すのが困難になる傾向があります。
ですので、「あれ・それ」等の代名詞を使う機会が増えるんですよね。
しかし、「あれ・それ」で理解できるのは、かなりのオシドリ夫婦ぐらいですもんね。
「あれはどこに置いたっけ」「あれじゃ分かりませんよ」と、奥さんを困らせる昭和気質のお父さんを思い出すよね。
そういったことを予防してくれるのに効果的なのが「脳トレ」になります。
脳トレにも色々ありますが、無料で楽しくできるのが「漢字問題」になります。
それでは最初に、「高齢者が脳トレをすることのメリット」から確認していきましょう!

今回は、デイサービスでの「入浴の目的」と「入浴の一連の流れ」について、ケアマネの私が解説しますね!
高齢者が脳トレをすることのメリット
高齢者が脳トレをすることのメリットは以下になります。
- 頭を使うことで脳が活性化する
- 認知症予防
- 認知症の進行予防
脳トレは、認知症予防に「特に効果的」なんですよね。
さらには、楽しみながらトレーニングできるからおすすめですよ!
私も、「ど忘れ」する事がたまにあるので脳トレしてみようかな!
高齢者向けの脳トレで無料でできる漢字問題のおすすめ!
高齢者向けの脳トレで無料でできる漢字問題のおすすめは以下になります。
- 難解漢字
- 四文字熟語
- ことわざ
上記の3つの漢字問題が簡単になったら、上級編として「言葉の並び替え」があります。
「言葉の並び替え」は、私でもかなりの脳トレになるよね。けっこう難しいもん!

それでは、「無料でできる漢字問題」を1つずつ具体的に確認していきましょう!
難解漢字
「難解漢字」は、読み方の難しい漢字を読んでもらう漢字問題になります。
例えを出すと以下のような漢字になりますね。
- 柳葉魚:ししゃも
- 海豚:いるか
- 案山子:かかし
- 箪笥:たんす
- 百舌鳥:もず
- 蟷螂:かまきり
- 海星:ひとで
- 蝸牛:かたつむり
最初の、「ししゃも」からして難しいですよね(笑)
難解漢字で楽しんでもらうためのポイント
難解漢字で楽しんでもらうためのポイントは、「最初は簡単な問題から始めること」になりますね。
簡単な問題から出題すると、「そんなの知ってるよ!」と笑いながら答えてくれます。
そうやって高齢者の気を引きながら、徐々に難しい問題にしていくのをおすすめします。
意外と皆さん負けず嫌いなので一生懸命に考えてくれます。
勉強するには、「年齢は関係ないな」と改めて教えてもらえる瞬間でもありますね。

この前の漢字を、「自宅に戻ってから孫に教えてあげたよ!」と言われたりすると、こちらも嬉しくなりますよね!
四文字熟語
「四文字熟語」は、以下のような漢字問題になります。
- 読み方を答えてもらう問題
- 穴埋め問題
- 意味を答えてもらう問題
四文字熟語の漢字問題を具体的に説明しますね!
読み方を答えてもらう問題
「暗中模索:あんちゅうもさく」のように、四字熟語の読み方を答えてもらいます。
穴埋め問題
穴埋め問題は、四字熟語の1つの漢字を隠して答えてもらう漢字問題です。
例を出すと、「古○東西」になります。
正しくは「古今東西」ですので、回答は「今」になりますね。
意味を答えてもらう問題
「相思相愛:互いに愛し合っていること」のように、四字熟語の意味を答えてもらいます。
ことわざ
「ことわざ」は、ことわざを使った穴埋めの漢字問題になります。
先程紹介した、四字熟語の穴埋め問題を「ことわざ」に変えた漢字問題ですね。
ことわざ問題の例は以下になります。
- 犬も歩けば〇に当たる
- 能ある鷹は○を隠す
- 可愛い子には〇をさせよ
こうやって1文字穴埋めに慣れたら、次は2~3文字の穴埋めに変化させていきます。
穴埋めを2~3文字にする
具体例は以下になります。
- 棚から○○○
- 二兎を○○もの一兎をも○○
- ○を見て○を見ず

高齢者の方はことわざをよく知ってますので、こちらも難易度を上げた問題を用意しないと簡単に答えられてしまいますよ!
言葉の並び替え
「言葉の並び替え」とは、身近にある物の言葉を「並び替えて当ててもらう脳トレ」になります。
具体例は以下になりますね。
- ビテレ:テレビ
- パンライフ:フライパン
- りぎにお:おにぎり
ここまでなら、簡単ですが徐々に難易度を上げていきます。
難易度をあげる
- わんでたいけい:けいたいでんわ
- えどぶつうん:どうぶつえん
難易度の高い問題は私でもかなり難しいですよ(笑)
言葉の並び替えのポイントはヒントの出し方やタイミング
すぐにヒントを言ってしまうと楽しさが半減するので、高齢者の方にまずは考えてもらいます。
それでも難しそうなら以下のヒントを出していますよ。
- 最初にくる文字だけを教える
- 最初とその次の文字を教える
ここまでくれば、大抵は答えを見つけ出してくれますよね。
実は、言葉の並び替えでは「上手なヒント」の出し方やタイミングがポイントになるんです!

言葉の並び替え問題は「問題を出す側の技量」が必要になりますが、その他は簡単なのでぜひお試し下さいね!