日本における「交通事故死者数」の全体数は、過去に比べて減少傾向にあります。
そんな中で目立ち始めたのが、高齢者の「交通事故死者数」になります。
実は、高齢者の交通事故死者数は全体数と反比例して増加傾向にあるんです。
さらに最近の傾向としては、高齢者ドライバーが加害者になる交通事故も問題になっていますよ。
ところで、日本では「何歳からが高齢者」なのかをご存知でしょうか?
実は、日本では65歳以上の人のことを「高齢者」としているんですよ!
加害者であれ被害者であれ、避けれるものなら避けて通りたいのが交通事故です。
若い人も高齢者も、みんなで気を付けて運転したいものですね。
それでは最初に、「高齢者の事故の最近の統計」から確認していきましょう!

介護経験20年で現役ケアマネジャーの、「よちる」がシンプルに解説しますね!
【介護ガール・保有資格】
- ケアマネジャー
- 介護福祉士
高齢者の事故の最近の統計
高齢者の死亡事故に関する最近の統計は以下になります。
出典元:「高齢歩行者等の死亡事故の発生状況」内閣府)
- 青い線:全年齢の交通事故死者数
- 赤い線:高齢者の交通事故死者数
上記の情報だけでは少々分かりにくいので、今からまとめていきますね!
最近の統計を数字で確認
上記の「高齢歩行者等の死亡事故の発生状況」を数字で表すと以下になります。
- 平成18年 6415人 2840人 44%
- 平成19年 5796人 2749人 47%
- 平成20年 5209人 2523人 48%
- 平成21年 4979人 2483人 49%
- 平成22年 4948人 2489人 50%
- 平成23年 4691人 2309人 49%
- 平成24年 4438人 2279人 51%
- 平成25年 4388人 2309人 52%
- 平成26年 4113人 2193人 53%
- 平成27年 4117人 2247人 54%
- 平成28年 3904人 2138人 54%
高齢者の死亡事故件数
上記データから判断すると、「高齢者の死亡事故件数」は年々微増傾向にありますね!
ここまでは、高齢者事故の最近の統計を見てきました。
しかし、大事なことは「高齢者の方が事故にあわない」ようにすることです。
高齢者の方が事故にあわないように注意すべきことを紹介するので、これからの参考にして下さいね!
高齢者が歩行中等に注意すべきこと!
信号無視をしない!
高齢者が歩行中等に注意すべきことの1つ目は、「信号無視をしない!」になります。
「赤信号でも周囲に車がいないから渡ろう!」と考える高齢者の方がいます。
しかし、もしも車が来たら、昔と違って機敏に避けることは難しいですよね。
「青信号」で渡るのを習慣にして下さいね。
信号を渡る!
高齢者が歩行中等に注意すべきことの2つ目は、「信号を渡る!」になります。
信号が近くにあるのに、「そこまで歩くのが面倒だ」と、信号のない場所を無理矢理に横断する方がいます。
これは高齢者じゃなくとも危険な行為です。
信号のある場所を渡るようにして下さいね!
自転車は交差点では一旦停止!
高齢者が歩行中等に注意すべきことの3つ目は、「自転車は交差点では一旦停止!」になります。
自転車を止めると、「もう一度進み出す」のに普段の力の3倍ぐらいが必要になります。
ですので、一般的な人は自転車を止めたがりません。
しかし、これを交差点ですると「超危険な行為」になります。
ドライバーからすると、横から突然に自転車が飛び出してくるんで「防ぎよう」がありませんよね。
ひかれた高齢者の方も気の毒ですが、交通ルールを遵守していて「図らずも高齢者の方をひいてしまった人」は、さらに気の毒ですよね。
高齢者ドライバーの事故の原因
運動能力の低下
高齢者ドライバーの事故の原因の1つ目は、「運動能力の低下」になります。
運動能力の低下は、反射神経が衰えることによる「とっさのブレーキ等」があげられますね。
視力の低下
高齢者ドライバーの事故の原因の2つ目は、「視力の低下」になります。
視力の低下と共に、状況を判断する力も弱くなる傾向があります。
安全運転には、遠近感も大事な要素になりますね。
さらには、「行っていい、行ったらダメ」等の判断力の低下も事故原因の1つになりますね!
高齢者全員ではないですが、このような傾向が高くなるってことですね!
高齢者ドライバーの事故の対策
自信過剰にならないこと
「私は50年以上のベテランドライバーだよ。車の運転なんて朝飯前だよ!」と、勇ましい高齢者の方もいます。
日常の生活では、心が前向きなのはいいことだと思います。
しかし、こと車の運転に関しては「自信過剰」にならないようにしないといけません。
「自分は違う!」は禁物ですよ。じゃないと、人に迷惑をかけてしまいますからね!
運転免許証の返納を検討
高齢者の方は、運転免許証の更新のときに「高齢者講習・認知機能検査」を受講する必要があります。
そこでの結果次第では、運転免許証の自主返納を検討してみてもいいですね。
「自分の運転は大丈夫だ!」と思ってる方に、運転免許の自主返納を勧めても認めてはくれませんもんね。

交通事故は関わる全ての人を悲しませます。避けれるものなら、予め避けて通りたいものですね!