今回の記事は、
- グループホームでのレクリエーション
- おすすめは料理レク
について、現役ケアマネジャーの私が解説します。

認知症の方へのレクリエーションには少し工夫が必要です。長いと集中力が続かないし、難しいルールだとやりたくなくなるからですね。
グループホームでのレクリエーション
グループホームの特徴は、ゆったりと家庭的な雰囲気の中での生活になります。
ですので、「レクリエーションなんてしてない」と思っている方が結構います。
しかし、実はグループホームでもレクリエーションが行われているんです。
グループホームでレクリエーションになるものは、「洗濯、園芸、散歩」などがあるんですよね。
ちょっとした空き時間にレク
実際、私が勤めていたグループホームでもレクリエーションをしていましたよ。
ただし、デイサービスのように大々的ではありませんね。
お茶の時間やバイタルチェックなど、みんながリビングに集まる「ちょっとした時間」に行います。

レクリエーションしている時は、認知症があるからとか、そういうことは全く考えてなく、みんなで楽しみたいっていう気持ちしかないですもんね!
グループホームのレクリエーションの種類
グループホームのレクリエーションのおすすめがコチラになります。
- 料理レク
- 指体操
- 脳トレ・クイズ
- 歌レク
認知症の方のレクリエーションは、簡単・シンプルが一番ですよ!
料理レク
料理レクは、「グループホームならでは」のレクリエーションになります。
私が勤めていたグループホームでは、スタッフが毎回の食事を作っていました。
認知症があってもみなさん家事の大先輩になります。
ですので、料理づくりで「できそうなことは手伝って」もらいます。
手が覚えているのでしょうね、「野菜の皮むき・材料を炒めたり」と手際よくしてくれます。
スタッフが注意深く見ること
「包丁を扱うことが危ないんじゃないの?」と心配される方もいらっしゃいます。
しかし、そこは「スタッフがよく見て」いれば大丈夫です。
私が勤めている時は、包丁で手を切った方はいませんでした。
さらには、
- 入居している人の身体状態
- その日の認知症の状態
を把握することも大事ですね。
ゆっくりとススメてあげて下さい
片麻痺の方に、材料を切ってもらうことは難しいと思います。
しかし、味付けの相談や「かき混ぜてもらうこと」は可能ですもんね。
認知症の方はその日の状態によって、「いつもはできることができない日」もあります。
「いつもできているよ!」と声掛けしても、いつもしていることを忘れてしまっているです。
人は、できてたことができなくなっていると不安になります。
ゆっくりと、その日の様子を見ながら進めることが大事ですね。
指体操レク
指折り
親指から順番に指を数えながら曲げていく。
それができたら、小指から順番に曲げていく。
指回し①
両手でピラミットを作り、親指だけを回し次に人差し指を回すと順番に小指まで回す。
指回し②
左手の親指と右手の人差指をくっつけて、次は左手の人差し指と右手の親指をくっつける。
それを繰り返えします。
グーチョキパー
ゆっくりと、「ぐーちょきぱー」と手を動かし、だんだん早くします。
慣れてきたら、次は「ぱーちょきぐー」にしたりします。
1.2.3
【手遊び】12の3の4の2の5
「1・2・3の4の2の5」「3・1・2の4の2の5」と歌に合わせて指を動かします。
指ずらし
普通に指を折っていく前に、右手の親指を折っておく。
右と左の曲げる指が違うのでちょっと難しいですね。
脳トレクイズ
しりとり
普通のしりとりもしますが、3文字限定のしりとりなども楽しいです。
トランプ
ばばぬきや神経衰弱などが盛り上がります。
思い出し
魚の名前や野菜の名前など思いつくまま言ってもらい50個出たら終了。
季節の食べ物
今日の日付を確認し、その時期に美味しいものなどをみんなで言い合います。
歌レク
懐かしの歌をみなで歌う
歌詞本などを用意してみんなで歌う。できれば季節感が出るものを選ぶ。
文字抜き
簡単な歌「七つの子(カラスなぜ泣くの)」でかを抜いてなど、1文字を抜いてみんなで歌う。
肩たたき
「もしもしかめよ」の歌に合わせて両肩を叩く。
最初は左右8回、次は左右4回、次は2回で最後に手をパンと叩く。

「一緒に生活して・一緒に話して・同じ時間を過ごす」ことも、レクリエーションの1つと言えますね。