デイサービスの業務の1つに、「連絡帳の記入」があります。
連絡帳というと難しく聞こえるかも知れませんが、ようは「ご家族への手紙」ですね。
慣れたら簡単に書ける連絡帳ですが、記入を苦手にしている職員さんが多いのも事実です。
大人になるに連れて、文章を書く機会は少なくなりますもんね。
連絡帳を書く時は、「ちょっとしたコツ」を知っておくと書きやすいんですよね。

今回は、デイサービスの連絡帳の「記入のコツと注意点」について、ケアマネジャーの私が解説しますね!
デイサービスの連絡帳の主な記入項目
デイサービスの連絡帳の主な記入項目には以下があります
バイタル
来所されて測定した「血圧、脈、体温」などを記入します。
その方の平均値を把握していつもより高かったり低かったりしたら、再検を行いその数値も記入します。
入浴の有無
デイサービスでの入浴を目的にしている方も多くいるので、入浴の有無を記入します。
体調が悪く中止した、拒否があってできなかったなどを記入します。
食事量
その日の食事量を、主食と副食を別々に書きます。
8/9(主食/副食)など全量を10として記入します。
トイレ回数
デイサービス利用中に何回トイレに行ったか、また排便があったかなどを記入します。
レクリエーション
利用者さんが、参加したレクリエーション名を記入します。
デイサービスより
1日の様子や家族様から連絡帳に記入してあったことに対して返事を書きます。
「誰に向けて書くか」を意識しよう
昨今では家族構成等が複雑化していて、「家族の誰が見るのか」を意識して連絡帳を記入しないといけません。
連絡帳を見るのが「配偶者・子供さん・お孫さん」なら、その日の出来事を単刀直入に記入した方が理解してもらいやすいと思います。
しかし、独居の高齢者の方も珍しくなくなってきました。
さらには、援助で入るヘルパーさんや訪問看護師がみる可能性もあります。
ご本人が見るのに「失禁があったや拒否がみられた」などのマイナスのことを書いても、傷つくだけだろうし嫌な気分になりますもんね。
字のサイズ
連絡帳を見る方が高齢者だった場合は、「字のサイズ」にも気を配ってあげて下さい。
さらには、専門用語や英語などの横文字表記をなるべく使わないことも大事なことですね。
デイサービスの連絡帳を記入するときの注意点
連絡帳に下記のように記入するデイサービスのスタッフがいます。
- お変わりなく過ごされました
- 〇〇レクリエーションに参加されました
連絡帳の記入にかける時間がないことは、私も経験してるので重々理解しています。
しかし、これでは家族さんに伝わりません。
「お変わりなく過ごされました」と記入すると、多くの家族さんは「いつと変わりなく?」と疑問に思いますよね。
さらには、「レクリエーションに参加してどうだったのか?」が家族さんが気になることになるんですよね。
メモ帳を持ち歩こう
連絡帳は簡潔に記入することも大事ですが、「様子が伝わるような内容」にすることがイチバン大事だと思います。
業務に追われているとこれを記入しようとその時思っても、いざ書く時になると忘れていることがあります。
私は忘れっぽいので、メモを持ち歩いて走り書きでもいいので書いていました。
自分で書いた字がわからない時もありましたが・・・
体験談を紹介します
私がデイサービスで働いている時のことです。独居生活をされているおばあちゃんが利用者さんにいました。
おばあちゃんの連絡帳は、「職員への感謝の言葉や最近の自分の様子」をつぶさに書いてくれています。
連絡帳が楽しみ
実は、そのおばあちゃんは「軽度の右半身の麻痺」があって、字を書いたりが大変なのですがいつも一生懸命に書いてくれていました。
おばあちゃんが担当のケアマネに、「連絡帳を見るのが楽しみ」と言ったんだそう
それを聞いたとき、私はとっても嬉しかったです!

連絡帳は報告の役割だけでなく、利用者さんの楽しみの1つであることも忘れないで下さいね!