友人や知人に、「介護の仕事をしてみようと思うんだけど」と相談されると、デイサービスから始めることをおすすめしています。
しかし、家族がデイサービスを利用している方は「デイサービスの職員の仕事」をイメージしやすいですが、そうでない方にとっては、なかなかイメージしずらいと思います。
私が介護の仕事を初めてしたのが、デイサービスの介護職員でした。
実は、デイサービスにはいろいろな職種の人が連携をとって働いているんです。
ですので、「ここまでが介護職の仕事!」と、仕事の役割分担をきっちり分けることは難しいんですね。

今回は、デイサービスの介護職員の「一日の業務とやりがい」について、ケアマネの私が解説しますね!
デイサービスの介護職員の「一日の業務」
デイサービスの介護職員の「一日の業務」は以下になります。
- 朝礼・ミーティング
- 送迎
- 口腔体操
- 食事介助
- 排泄介助
- レクリエーション
朝礼・ミーティング
その日に利用になる方の情報やその日の役割分担などを確認します。
声出し練習や理念をみんなで復唱している事業所もありますね。
送迎
デイサービスの特徴一つである送迎。利用さんを自宅までお迎えに行きます。
入浴介助
入浴表をみながら今日入浴される方を誘導します。
浴室は滑りやすいので転倒に注意して下さい。
入浴時は皮膚状態を観察できるチャンスです。何かあれば看護師へ報告します。
月に一回は体重測定を行い体重の増減を把握します。
口腔体操
食事の前に飲み込みしやすく誤嚥を予防するために口腔体操を行います。
食事介助
食事を配膳し、食事介助が必要な方には介助を行います。
スプーンが必要だったり、エプロンが必要だったりその方が食事に必要なのもを準備します。
個々で食事形態が違うので間違って配膳しないようにします
排泄介助
利用者さんの状況に合わせてトイレ誘導をしたり、おむつ交換をします。
職員からトイレを促す方、トイレに行ったが戻ってこれない方など色んな方がいるので、介助方法を確認する。
レクリエーション
介護職員でレクリエーションを考えて実施します。
一ヶ月のレクリエーションカレンダーを作成しているデイも多いです。
季節に応じた外出レクおやつレクなどもあります。
デイサービスの介護職員の「やりがい」
デイサービスの介護職員のやりがいは、ご利用者さんの家族さんに「デイサービスがほんとに好きみたいで」と言ってもらったときですね。
さらには、デイサービスでは利用者さんとの会話も重要な仕事なので、「利用者さんの歩んできた道」を聞けるのもありがたいですね。

今までできなかったことを、「努力の末」にできるようになったのを見るのは感慨深いものがありますよ!
私の体験談
相談員からの情報では「レクには参加されない方です」ということで利用し始めたおばあちゃん。
レクリエーションの声かけは「控えめ」に探り探りしていたんですが、「私はいいから他の人誘って」といつも
断られていました。
それでも諦めずに声掛けを続けていたら、ビーズアクセサリーを作るレクリエーションの時に少し近づいて見に来られました。
一声を掛けても、「できないから、見てるだけでいい!」とのこと。しかし、介護職員が作ったのを差し上げると、本当に嬉しそうでした。
他のレクリエーションにも参加してくれてた
次回、おばあちゃんのお家にお迎えに行くと、娘さんが「母がビーズを作ってもらったのが嬉しかったみたいで、100均に道具を買いに連れてって」と言われたそうです。
それからは、デイサービスに毎回ビーズなどの道具を持ってこられて、私に「あんたいつ出勤?一緒に作ろうね」など言われるようになりました。
そうしてるうちに、他のレクリエーションにも興味が出てきたようで、「風船バレーやボーリング」などにも気づけば参加していましたよ。
ファンを作りましょう
「あなたのファンをたくさん作りなさい。あなたがいるからデイサービスに来ていると利用者さんに言われたら一人前よ!」と、新人の頃に管理者に言われたことがあります。
当時は意味が分かりませんでしたが、今では理解できます。
利用者さんに楽しんでもらうのは職員次第なんですよね。

職員が楽しんでいたら自然と利用者さんも楽しんでくれるもんなんです!