今回の記事は、
- アルコール依存症者と家族
- 家族の接し方や対応で大事なこと
について、断酒歴9年の私が解説します。

アルコール依存症の克服への道は、家族全員で「アルコールに対する知識」をつけることです。いつか皆んなで笑える日が来るといいですね!
アルコール依存症者に対しての家族の接し方や対応
アルコール依存症克服の難しいことの1つが、「家族もアルコール問題について学ばないといけない!」があります。

え?私はアルコール依存症じゃないよ!
と、あなたは思いましたよね。
おっしゃる通りで、あなたはアルコール依存症じゃありません。
家族が知らなかったので再飲酒
しかし、「あなたも」アルコールについて学ばないといけないのです。
と言うのも、家族の不勉強ゆえに「再飲酒するアルコール依存症者」って意外に多いんです。
何を言ってるか意味がわからない!と、チンプンカンプンな状態だと思うので、具体例で解説していきますね。
家族も「アルコール依存症に関する知識」が必要な理由
アルコール依存症の克服の基本は、「断酒(お酒を一切飲まない)」になります。
ほとんどのアルコール依存症者は、「節酒や禁酒などを試して最終的に断酒」に辿り着くんですよね。
断酒を始めたアルコール依存症者は、「かなり克服に近い状態」にあります。
そんな状態の時に、アルコール依存症に関する知識の薄い方が、図らずもやってしまう「接し方や対応」があります。
断酒を始めたら2度と飲めない
その代表が、

1ヶ月も我慢したんだから、そろそろ1杯くらい飲んでもいいんじゃない?
になります。
今までの人生で、「3日とお酒を飲まない日がなかった本人」を褒めてあげたい気持ちは分かります。
しかし、断酒している人にお酒をススメてはいけません。
親戚から守れるのも家族!本人は役に立たんよ(笑)
アルコール依存症者が3年も断酒をすると、

3年も我慢したんだから、一杯ぐらい飲んでもいいんじゃないか?
と、お正月なんかに親戚の方がこう言います。
家族の方は、アルコール依存症に関する知識があるのでお酒を勧めはしません。
しかし、一般的な人は知識がありません。ですので、軽い気持ちでこんな風に言うんですよね。
その方に悪気なんてないですよ。それに、世間一般の方の知識は薄くて当然ですもんね。
こんなケースでも、「家族の方がしっかりとガード」してあげて下さいね。
本人の自主性にまかせると、「ふらっと行く可能性」がありますからね(笑)
断酒とは「一生飲まない」こと
その1杯を飲むことで、99%の人は「さらに重度のアルコール依存者」になることは明白です。
ちなみに、私だってそうなりますよ
私も何十回も断酒に挑戦して、「たまたまの1回」が9年を超えてるだけです。
断酒を決意しても、何十回もスリップしましたからね。
少しくらいなら飲んでもいいんじゃない?
スリップした理由には、酒飲み仲間の「少しくらいなら飲んでもいいんじゃない?」も入ってますもんね。
アルコール依存症を克服する基本は、何回も言いますが「断酒がベスト」なんです。
ですので、少しでも飲んだら昔に戻るんです。
家族の方が、アルコールの知識をつけないといけない理由がここにあります。
家族までが、「一杯ぐらいならいいよね!」と言ってると、アルコール問題は更に悪化しますからね。

ご家族の方も、本人と一緒にアルコール依存症について学んで行きましょうね!