今回は、アルコール依存症の症状を初期から経過に分けて、アルコール依存症でお酒を断って10年の私が解説します。
あなたは今、「もしかすると自分もアルコール依存症かも?」と心配になってるんじゃないですか?
しかし、心の中ではこうも考えてますよね。「でも、手が震えてないから大丈夫だよね!」と。
「アルコール依存症=手が震える」は、50%だけ正解です。
実は、世間一般の方のアルコール依存症の症状に関する知識は驚くほど低いんです。

アルコール依存症に限らず、依存症の回復において肝要なことは「現状を正しく把握する事」なんですよ!
アルコール依存症の症状をチェックするときの間違い!
アルコール依存症の私から見ても、「この人のお酒の飲み方の症状はヤバイなぁ」と感じる人がいます。
そんな人に、「私と一緒にお酒を辞めた方がいいんじゃない?」聞くことがあります。
すると、「私はまだまだアルコール依存症ではないですよ!」と、笑いながら答えてくれます。
私は続けて、「なんでアルコール依存症じゃないって思うの?」と質問します。
手が震えてないからアルコール依存症ではない?
すると、ほとんどの人が「だって、手が震えてないですから!」と答えてくれます。
世間の人が思うアルコール依存症の認識はこのレベルになるんですよね。
「手が震える症状がでてたらアルコール依存症の可能性は高いでしょ?」と、あなたは思いましたよね。

結論から言うと、お酒が原因で手が震えてる人は「重度のアルコール依存症」なんですよね。そんな重度の方と比較しちゃあいけませんよ!
アルコール依存症の初期症状
手が震える前の段階の「アルコール依存症の初期症状」が以下になります。
- 何をするにもお酒を飲むことを前提に考えてしまう
- 酔うための飲酒量が以前に比べて著しく増加した
- 今日こそは飲むまいと思いつつも飲んでしまう
- 飲み始めると酔いつぶれるまで飲んでしまう
他に私が経験したことは、「お酒を飲まないと自信が出ない」もありましたね。元気な声がでないんですよ。
しかし、少しアルコールを体内に入れると途端に元気になります(笑)
アルコール依存症の症状をチェックしてみよう!
アルコール依存症の治療で有名な「国立病院機構久里浜医療センター」の診断チェックを使わせてもらいましょう。
女性と男性で診断チェックの内容が少し異なるようですので、ご自分の性別を下記から選んで下さい。
女性のアルコール依存症のチェック
全ての質問に「はい・いいえ」で答えて、ラジオボタンにチェックを入れて下さい。最後に「判定ボタン」を押して下さい。
男性のアルコール依存症のチェック
全ての質問に「はい・いいえ」で答えて、ラジオボタンにチェックを入れて下さい。最後に「判定ボタン」を押して下さい。
離脱症状が出る頃には、かなり進行してるよ
アルコール依存症の初期症状の「次の段階が離脱症状」になります。禁断症状と呼ばれることもありますね。
アルコール依存症の離脱症状で有名なものは下記の5つになります。
- 寝汗や発汗
- 頭痛(イライラや不安感)
- 不眠
- 手や全身の震え(振戦)
- 幻覚・幻聴
実は、手の震えは離脱症状の1つなんですよね。離脱症状が出だしたら、アルコール依存症の可能性はかなり高いですね。
アルコール依存症の症状の3つの経過状態
アルコール依存症者は、現在の経過症状によって3種類に分けることができます。
- アルコール依存症
- 回復中のアルコール依存症
- 元アルコール依存症
前述したように、私はお酒を辞めて7年になります。ですので、元アルコール依存症と言ったほうが正確な経過表現になりますよね。
※3つの経過症状の呼び方に関しては、私個人が勝手に言ってるだけなので、世間では通じな用語ですのでお気を付け下さいね(笑)
現役アルコール依存症
お酒との付き合い方や飲み方に問題があると理解しているのに、何の行動も起こさない人を「アルコール依存症」と言います。
おそらくですが、禁酒や断酒に何度も失敗したのでしょう。私も以前はココに居たので、投げ出したくなる気持ちは重々理解できます。
回復中のアルコール依存症
現在、お酒を辞めようと頑張っている人を「回復中のアルコール依存症」と言います。お酒を辞めて1年以内の人ですね。
ここに居る方は、とにかく頑張って下さいね。
元アルコール依存症
お酒を断って1年以上の人を「元アルコール依存症」と言います。アルコールさえ飲まなければ、元アルコール依存症は一般人と何ら変わりません。
まぁ、当然といえば当然ですよね。お酒で狂うのが私たちアルコール依存症なのですから(笑)
私見になりますが、元アルコール依存症の特徴として「他人の痛みが理解できるようになった人」が多い気がします。
まとめと関連記事
今回は、アルコール依存症の症状を初期から経過に分けて、アルコール依存症でお酒を断って7年の私が解説しました。
私から言える事は「引き返せるなら、早めに引き返しなよ!」になりますね。アルコール依存症のなってしまった私は、これ以上仲間が増えるのは歓迎しません。

お酒に関する意識が高まってるうちに、これからのお酒と付き合い方を考えましょうね!